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(GMT+08:00) 2005-03-13 13:05:53    
毛代表の休日

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 今日の午後、政協会議が人民大会堂で閉幕し、全人代会議も残り二日で閉会となります。

 今日は全人代の休会日で、多くの代表たちは北京の見物などに出かけたり、友人などと会いに行ったりしていますが、四川省の毛蘭珍代表(イ族)の部屋には、北京にある中央民族大学で勉学中の甥・毛建東さん(19歳。大学一年生)が尋ねてきました。
「全人代代表歓迎」という横断幕を背に記念撮影。二人が北京で再会した証拠の写真。毛さんの衣装は自分で仕立てたもので、刺繍を施すだけでも一年もかかったそうです。 イ族語で文を書く甥を暖かいまなざしで見つめている毛代表。建東さんはイ族語を話せますが、専門にイ族語を勉強をしたことはありませんでした。ですから、大学に入ってから選択科目にイ族語を選び、今はその習得に励んでいるところのようです。 

 建東さんは経済学と民族学を同時に専攻していて、将来は企業の管理者になりたいと言います。家族は5人で、四川省石棉県の県庁所在地で暮らしています。ふるさとに残った姉は既に就職しており、兄は重慶民族学院の三年生。昨年9月に上京した建東さんはまだ北京の気候に慣れていないようですが、キャンパスでの生活はとても充実していると言っていました。彼のクラスは全部で51人、全国各地から来た22の少数民族からなっています。二つの専攻を同時に勉強しているため、平日は朝から夕方まで授業がびっしり詰まっていますが、彼は流行歌が大好き。中国本土の歌手から、台湾、香港、欧米、と幅がたいへん広いようです。そして一番好きなバンドは四川省イ族出身の「山鷹」ユニットだと言います。

記者は毛代表の好意でイ族の民族衣装を着せてもらいました。

 「北京は広すぎるし、友達や親戚もいないので、卒業してからは四川省に戻って就職したい」と建東さん。高校は四川省の民族高校に進学したため、成都の町にはとても親しみを持っていると言います。

 ふるさとではよく会っていたこの伯母と甥。北京で会うのは、今回が初めてのようです。建東さんは子供のころ、伯母と同じ村落で暮らしていたこともあったため、二人は世代ギャップを感じることもなく、イ族語による会話を楽しんでいました。

 

 毛代表は夫と二人の子供と共に石棉県の安順イ族自治郷に暮らし、農業を営んでいます。彼女は全人代代表に選ばれた後、毎年の春に北京での会議に参加するため、家で駆っている5匹の豚と2頭の牛の世話を主人に託し、北京に出かけているようです。彼女の村から北京に到着するまでの道のりは非常に遠く、まず県庁所在地についてから、省都の成都に行き、そこで県や省の人民代表大会に活動報告をも審議するので、実家を出てから北京に着くのは、三日目になるのです。

 「家を出て、もう10日になるので、夫や子供のことが気にかかります」とホームシックを隠さない毛代表。