このほど発表したデータによりますと、現在、無錫市の一人当たりのGDPは既に6300ドルに達し、全国平均の1000ドルより6倍も高くなっています。これには、外資企業の進出が大きく貢献し、GDP300億元の中で、外資の貢献度が三分の一に達しています。これまでに、無錫市の実行ベースの外資利用額は160億ドルに達し、全国の外資利用総額で占める割合も3%に達しています。
ここ数年、無錫市の外資利用の面で現れた特徴について、楊衛澤書記は「まずは、日本、韓国、ドイツ、フランス資本の割合がどんどん高まってきていること。次に、産業のレベルが高くなり、電子情報、自動車部品、新材料、バイオテクノロジーなどの新型産業と主導型産業が形成されていることです」と述べました。
外資利用の度合いを一層引き上げるため、今年の年頭、楊衛澤書記は一週間にわたり、韓国と日本をそれぞれ訪問しました。
今回の訪問について、楊衛澤書記は「今回の日本と韓国訪問は、両国の工商界を我々の重要な戦略的パートナーとする強い意志の現れです。私たちは日本と韓国の資金、技術、管理方法を利用することを、無錫の対外開放と経済のグローバル化を推し進める上での重要な措置とみなしています」と述べました。
紹介によりますと、これまでに、すでに1000社あまりの日本企業と300社あまりの韓国企業が無錫に進出しています。無錫の魅力はどこにあるのかについて、楊書記は「無錫の魅力は人です。無錫人は創造力と事業を起こす精神に富んでいます。そのため、無錫は中国の産業と都市化プロセスでの発祥の地となりました。私たちは豊富な労働力市場を持っていると同時に、政府関係者と外資誘致担当者のサービス意識も高いのです」と説明しました。
ところで、工業の発展と都市化プロセスの加速に伴い、現在、無錫のGDPに占める第二次産業と第三次産業の割合がすでに98%に達しています。既に工業化を実現したと無錫市は、どんな課題を抱えているのでしょうか。
これについて、楊衛澤書記は「われわれは都市部と農村部との調和の取れた発展に一層力を入れること、工業をもって、農業を発展させ、都市をもって農村を発展させることの重要性を痛感しています。現在、取り急ぎ保障しなければならないのは、農民の土地に対する合法的権益を守ることです」と語りました。
中国最大の都市群に位置する無錫の周辺には、同じく速いスピードで近代化に向かってまい進している都市が現れていますが、楊衛澤書記は地域的競争で優位性を保つため、少しも気を緩めることができないと言いました。楊書記はまた、無錫が現在目指している目標を明かしてくれました。それは、2006年に、「いくらかゆとりのある社会」に入り、2010年に、全国の他の場所より一足早く「近代化」を実現することだそうです。楊衛澤書記は「無錫は山あり水ありの美しい町です。中国には仁者楽水、智者楽山(じんしゃは水を楽しみ、ちしゃは山を楽しむ)という言葉がありますが、国内外の友達、ようこそ、無錫へお越しくださり、仁者となり、智者となってください。私たちは心から皆さんのご来訪を歓迎いたします」と述べました。
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