会場である人民大会堂
議長団会議を終え、退場する新疆の代表たち
雲南省テキ慶チベット族自治州州長・チーザラ代表(チベット族)。「テキ慶」は「シャングリラ」(美しきところの意味)として知られている土地で、マツタケが特産品(ブランド名:シャングリラ。大阪向けに輸出)。チーザラ代表は生態環境の保護、民族文化の昂揚と地域開発の両立は可能だと自治州での実践を紹介し、北京滞在中は、テキ慶地元の民族色のあるステージ『シャングリラ』の全国ツアーについて関係者と打ち合わせる予定です。今回大会では、地元での道路建設の重要性をみんなに知ってもらうため頑張るとおっしゃいました。
雲南省麗江市市長・和自興代表(ナーシー族)。日本の京都、奈良を含めて、世界中の古城にある町を遍歴。観光業による地域経済発展への貢献度を十分に認め、今後は周辺地域と連携して、麗江の観光エリアをさらに拡大したい。同時に、農産物加工や、水力発電などの産業を立ち上げ、様々なルートから、より多くの農家と農村地域の生活を改善したいと意気込みを語りました。
和代表の紹介では、トンパ文字、ナーシー族と麗江古城で知られている麗江にも、3年半後に始めての鉄道が開通する予定。「ようこそ、麗江へ!」との日本のリスナーさんへのメッセージを預かってきました。
今回大会で、和代表は三農(農業、農村、農民)問題、教育、環境対策、インフラ整備など麗江の地域的開発に関する構想を提案する予定です。
第十期全人代唯一のチーヌオ族代表・曹孟良さん。雲南省シーサンパンナダイ族自治州(孟力)海県の共産党書記。(孟力)海県は農民一人当たりの年間純収入が1800元(04年の全国平均は2936元)。曹代表は地元農民、とりわけ、ブーラン族山村の貧困脱却に奔走しています。家禽の飼育法の教授から教育施設の整備、そして道路、電気、テレビ信号の各村での開通などに具体的に活動してきています。
「チーヌオ族は総人口1万8千ですから、全国唯一のチーヌオ族代表に選ばれたのは光栄です」と曹孟良代表。今回大会では、野生動物の保護地域における農民への補助追加を訴えたいと語っています。
内蒙古の段翠栄代表。植物学専門家。(詳細紹介は次回)
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