温家宝首相は、また経済体制改革と対外開放の推進に力を入れる問題については、(一)引き続き農村の改革を推進する。(二)国有企業の改革を深化させる。(三)非公有制経済の発展を奨励し、支援し、導く。(四)金融体制の改革を加速させる。(五)財政・税制と投資体制の改革を推し進める。(六)市場体系の整備を強化すると強調したあと、積極的に社会事業を発展させるとともに調和のとれた社会を建設する問題の解決策として、(一)科学技術、教育、文化、医療・衛生及びスポーツの発展に力を入れ、精神文明の建設を強化すること、(二)就業と社会保障の仕事にさらに力を入れ、人民の生活レベルを引き上げること: (三) 民主法制の整備を強化し、社会の安定を着実に保つとしています。
温家宝首相は更に、行政能力の向上と政府部門の作風づくりを強化する戸については、一、政府機構の改革を深める。二、政府機能の転換を速める。三、経済管理の形態と方法を改善する。四、サービス型政府をつくることに努める。
五、法に基づいた行政能力を高める。六、政府部門の作風づくりをさらに強化することを実例を挙げて強調しました。
温家宝首相はこの他、中国の国防建設について、「国防と軍隊の建設を強化することは、わが国の現代化建設の戦略的任務であり、国の安全・統一を守る上で重要な保障となるものである。毛沢東の軍事思想、とう小平の新しい時期における軍隊建設思想、江沢民の国防・軍隊建設思想を導きとし、戦争で勝利すること、変質しないことという二つの歴史的課題をしっかり把握して、軍隊の全面的な建設を強化し、新しい世紀の新しい段階における軍隊の歴史的使命を確実に全うする」と述べました。
そして、平和統一と一国二制度について温家宝首相は、「われわれは"一国二制度"、"香港人による香港統治"、"マカオ人によるマカオ統治"、高度の自治という方針を揺るぐことなく貫徹、実行して、香港特別行政区基本法と澳門特別行政区基本法に厳格に則って事を運ぶ。香港、澳門の両特別行政区の行政長官と政府が基本法に基づいて行政に取り組むことを全力を上げてバックアップし、その施政能力をいっそう向上させる。経済貿易や教育、科学技術、文化、医療・衛生等の分野における大陸部と香港、澳門との交流と提携を強め、香港、澳門の長期にわたる繁栄、安定と発展を促進する。われわれは"平和的統一、一国二制度"の基本方針および現段階における海峡両岸関係を発展させ、祖国の平和的統一を推し進める八項目の主張を堅持し、台湾海峡の平和及び両岸関係の安定した発展を擁護する。われわれは両岸の人的往来や経済、文化等の分野の交流と提携を奨励し、推進するとともに、両岸間の直接の"三通"(通信・通航・通商)を奨励し、推進する。引き続き一つの中国の原則を踏まえて、両岸の平等な話し合いと交渉を回復させるよう努める。両岸関係の発展と平和的統一に寄与する事でさえあれば、われわれは必ず最大の努力を払ってそれを行う。
今大会で審議することとなる『反国家分裂法』(草案)は、最大の誠意と最大の努力を尽くして、祖国の平和的統一を勝ち取ろうとするわれわれの一貫した立場を十分に反映したものであり、国家主権と領土保全を擁護し、"台湾独立"を企てる分裂勢力が台湾を中国から切り離そうとするいかなる名目、いかなる方式も絶対に許すことはない、という全中国人民の共通の意志と断固とした決意を明らかに示したものである。われわれは広範な台湾同胞とともに、祖国統一の大業の実現に向かって奮闘するであろう。」と述べました。
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