温家宝首相は5日午前北京で開催された全国人民代表大会第三回会議で「政府活動報告」と行いましたが、以下は温家宝首相のこの報告のあらましです。
温家宝首相は、この報告で、まずこれまで一年の活動を振り返り、2004年には全国各族人民が中国共産党の指導の下、とう小平理論と「三つの代表」という重要な思想の偉大な旗印を高く掲げ、団結邁進、鋭意創造・革新につとめ、社会主義現代化の事業は人々を励ます重要な成果を収めたとした上で、各分野の発展状況を紹介したあと、「一年来取得した成果は次の方面に集中したものである。経済は安定したより速い発展を保っており、総合国力がいっそう増強された。改革には重要な進展が見られ、対外開放には新たな突破が見られた。ここ一年来、われわれは主として次のいくつかの方面で仕事に取り組んだ」と述べました。
温家宝首相は、「より直接的で、より力強い政策・措置を講じ、食糧の増産と農民の収入増を促した」とのべ、今回のマクロ規制で主要措置を紹介し、その成果を説明しました。
温家宝首相は、固定資産投資の過度の増大の抑制、脆弱な部分の補強について、土地の審査・許認可と貸出審査を厳しくし、投資需要の膨らみを規制し、一部業種の盲目的な投資と低水準の重複建設を抑制したこと;土地市場の秩序を深く突っ込んで整頓、規範化させ、さまざまな開発区を全面的に整理したこと:農業用地の非農業建設用地化についての審査・承認を半年間中止した。『改革の深化と土地管理の厳格化に関する決定』を制定したこと:国土資源の管理体制を完備させた。商業銀行の預金準備率を引き上げ、金融機構の預金・貸付金基準利率を引き上げ、貸付金利の上限を取りはらったこと:鉄鋼、セメント、電解アルミ、不動産などの業種の建設プロジェクトの資本金比率を引き上げたこと:法に基づいて建設中や建設予定のプロジェクトを整理したこと:年間全社会固定資産投資がかなり伸び、その伸び幅は第1四半期より一七・二ポイント低下し、またマネーサプライや貸出の伸び幅は著しく小さくなったことなどををあげています。
構造調整に力を注ぎ、農業、水利、エネルギー資源、交通、環境保護や社会諸事業への資金投下に力を入れたこと;西部から東部への天然ガス輸送パイプラインが全線完工し、商業的運営が始まり、三峡ダムプロジェクト、西部から東部への送電、青海ーチベット鉄道、南水北調(中国南部から北部への導水)などの重要整備事業には新たな進展が見られたこと:年間で新規増加した石炭採掘能力、発電ユニット容量、鉄道の新規敷設距離と新規開通した自動車道路はが大きく増えたとし、更に西部大開発、東北地区など旧工業基地の振興事業などの成果を説明し、石炭、電力、石油などの産出とその輸送能力が向上したこともあげています。
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