イラクの首都バグダッドの南にあるヒーラ市では2月28日の午前、自動車による自爆テロ事件が発生しましたが、国際社会はあいついで声明を発表し、この事件を強く非難しました。
国連のアナン事務総長はその声明で、「テロリストはまたも公然と国際的な人道主義に挑発を加え、暴力的手段でイラクの和平と民主に向かった発展を阻止しようとしている。イラク各派が暴力を放棄し、民族和解というの精神に則って紛争を解決するよう希望する。国連はイラク国民による再建プロセスをこれからも支持していく」としています。
EU・欧州連合のソラナ共通外交・安全保障上級代表も当日声明を発表し、このテロ事件を非難した上で、幅広い基盤を持つ暫定政府を樹立するために努力し、国際社会の支持の下にチャレンジに対応するようイラク暫定議会と全指導者に呼びかけました。
アラブ連盟はその声明で、罪なき民間人を標的とするテロ襲撃事件を強く非難し、「効果的な措置を講じて全てのテロ襲撃を取締ることを支持する」と述べています。
2月28日にヒーラ市で発生した自爆テロにより、これまでに少なくとも125人が死亡し、130人余りが負傷しました。
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