1月30日にイラクの国民議会選挙が成功裏に実施されたあと、国際社会は翌31日に様々な形でこれに祝賀の意を表しました。
国連安保理は当日議長声明を発表し、「安保理は引き続きイラク情勢の発展に注目し、国連の1546号決議の趣旨に基づき、イラクの政治的過渡の実現を支援していく」としています。
国連のアナン事務総長も声明を発表し、「イラク各派は国民議会選挙実施というチャンスを利用して和解を達成し、イラクの政治的再建プロセスを促していくべきだ。国連はイラクの再建に各種援助を提供する」と表明しました。
アラブ連盟のムーサ事務総長も当日声明を発表し、「この選挙の実施はイラクの政治的再建にプラスとなる。イラク各派が国家の政治的再建プロセスに積極的に参加するよう望んでいる」としています。
ベルギーで開催中のEU外相会議は公告を発表し、「EUはイラクの経済、社会と政治的再建及び国連のイラクにおける行動をこれからも支援していく」としています。
フランスのシラク大統領はアメリカのブッシュ大統領との電話会談で、「フランスはイラクと協力を行う用意があり、イラクのために治安部隊や高級公務員を養成していく」と表明しました。
アメリカのブッシュ大統領は、イラク暫定政府のヤワル大統領、アラウィ首相と電話会談を行い、選挙後のイラク情勢について意見交換を行いましたが、ブッシュ大統領はその際、「イラク暫定政府による反政府武装勢力への打撃と民主政治の確立に支援を提供していく」との考えを示しました。(02/01)
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