イラク国民議会選挙の投票が30日、治安の厳しい情勢の下で始まりました。
今回選挙はイラクの国内と海外在住の有権者によって275席の暫定国民議会の議員を選出したあと、新しい議会によって生まれた大統領と2人の副大統領が多数党による閣僚リストを指名しますが、これら閣僚リストの可決後、新しい暫定政府が誕生することになっています。
選挙の安全な実施を保障するために、イラク暫定政府は戒厳令を出すなどの措置を講じたにもかかわらず、選挙前夜には依然として爆発事件が頻繁に発生し、29日には、イラク駐在アメリカ大使館がロケット弾の襲撃を受け、少なくと2人のアメリカ人が死亡し、4人が負傷しました。また、バグダッド市北東部の町ハナキンやモスル南部の投票所も襲撃を受け、数人が死亡しました。
異常のようなイラクの厳しい情勢を前に、アメリカのブッシュ大統領は29日ラジオ談話を発表し、「イラク選挙の終了後、アメリカ軍は引き続きイラクに駐留する」と述べました。
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