イラク各地では、27日、襲撃事件が多数起き、数十人が死傷しました。
バグダッド南部ではイラク軍の車が町を通るところを爆弾で襲撃され、イラク人5人が死亡し、15人が負傷しました。
バグダッド北部のバクバで地元政府の庁舎前で爆発事件が起き、1人が死亡しました。さらに、イラク北部の町・ティクリットで警察官1人が襲撃され、死亡しました。これに先立って、アメリカ軍の通訳を務めるイラク人が自動車爆弾の爆発で死亡しました。
これより一日前、イラク西北部ニネヴェ州シンジャル市でクルド民主党事務所の建物の近くで、自動車自爆事件が発生し、少なくとも15人が死亡し、30人が負傷しました。当日夜、ティクリット選挙委員会のビルやこの市にある三つの投票ステーションが地元の反米武装勢力から襲撃されましたが、けが人は出ませんでした。
選挙の日が近づくにつれて、イラク国内では暴力事件が頻発し、テロ組織・アルカイダのナンバー3とされるカルザウィ氏がこのほど、反米武装勢力は選挙を全力で阻止していくと表明しているということです。
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