イスラム原理主義組織ハマス、パレスチナ人民解放戦線、及びPLO・パレスチナ解放機構主流派ファタハ傘下の武装組織「アルアクサ殉教者旅団」は17日それぞれ談話や声明を発表し、アッバスパレスチナ自治政府議長のイスラエルに対する攻撃停止という要請を拒否しました。
それによりますと、これについてハマスは、「アッバス議長の要請は、パレスチナ人民の合法的闘争力を弱めるものだと主張し、パレスチナ人民解放戦線はイスラエルへの攻撃継続を明確に表明しており、また「アルアクサ殉教者旅団」は、アッバス議長の要請を拒否した上で、ファタハとの対話継続という意向を示しました。
関係筋によりますと、パレスチナ自治政府はすでに内部の安全保障問題を解決する計画と措置を採択し、これからも各武装グループとの対話を続け、これらグループをパレスチナの治安部隊に組み入れることを望んでいますが、アッバス議長はこれに備えすため19日にガザ地区に向かい、内部の安全保障や停戦実現などについて各派代表と協議することになっています。
一方、パレスチナ側の以上の措置に対し、イスラエル国防省は17日、「イスラエルは、パレスチナへの大規模な軍事行動を一時停止する姿勢だが、パレスチナ武装勢力がイスラエルへの攻撃を継続するなら、イスラエル軍はこれに報復措置をとる」と表明しました。(01/18)
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