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(GMT+08:00) 2005-01-11 14:29:35    
アッバス氏、チャンスとチャレンジに直面

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 パレスチナ中央選挙委員会は10日、大まかな統計の結果を発表し、PLO・パレスチナ解放機構主流派ファタハの立候補者アッバス氏が62.32%の得票率で、自治政府議長に当選したことを明らかにしました。アッバス氏はPLO議長と自治政府議長を兼任することになり、名実ともにアラファト議長の後継者となり、パレスチナの「アッバス時代」を切り開きました。しかし、当選はチャンスとチャレンジに直面しているとみられます。

 今回の選挙結果では、アッバス氏は得票率が62.32%と高いものの、得票数はそれほど高くなく、50万票に留まっており、パレスチナ180万有権者の3分の1にも達していません。従って、パレスチナの過激派・ハマスなど強硬派との対話で、安全部門の再建や、権力の分配、それにパレスチナの有権者がもっとも関心を持つ汚職取締りなどで、アッバス氏は絶対的な主導権を持てず、大勢に従い、互いに妥協し合い、チャンスを待ちながら、自らの意志を遂行するしかありません。

 アッバス氏が当選した後、新たなスローガンを打ち出しました。それは、「小聖戦をやめて、大聖戦を目指そう」です。「小聖戦」とは、パレスチナの過激派がイスラエルの占領に抵抗する軍事行動を指すものだとみられます。こうした「小聖戦」は何の役にも立たず、人的かつ経済的損失をもたらすだけです。「大聖戦」はパレスチナの建国を求める夢だとアッバス氏が見ています。

 しかし、当面の情勢は楽観的ではありません。パレスチナ過激派に真の停戦を勧めることも、パレスチナとイスラエルの和平プロセスの推進も極めて困難なものです。パレスチナとイスラエルの和平交渉で、パレスチナはずっと弱い立場に置かれています。和平交渉で画期的進展が遂げられるかどうかは、イスラエルと、それを支持するアメリカの立場に変化があるかどうかに左右されます。

 現在、アメリカとイスラエルはパレスチナ問題で根本的な立場に変化がなく、イスラエルのシャロン政権は、パレスチナの利益を損ない、自国の利益になる「一方的行動計画」を引き続き実行しています。アメリカのブッシュ大統領は「2005年には独立したパレスチナ国を建国する可能性がある」と表明していましたが、再選されたあとブッシュ大統領はこの予測を2009年に引き延ばしました。パレスチナの人々がこの誠意のない予測を信じていいでしょうか。

 これからは、アッバス氏にもチャンスがめぐってきました。アラファト議長逝去後、国際社会は指導者のないパレスチナで内乱が起こり、中東地域の不安定を激化することを懸念していました。しかし、これまでの二ヶ月でパレスチナの人々が共同の夢を持ち、しっかりと団結しており、自ら国の管理をする能力を持つことを世界に示しました。パレスチナ各派は政治と軍事の面で調和を求め、パレスチナの国際的イメージを擁護しました。さらに、今回の選挙でアッバス氏が順当に選ばれたことは、パレスチナの人々がイスラエルとの和解を求めていることを示します。4年間あまり続いた紛争の後、アッバス氏が現状を変え、中東和平プロセスを再開するよう、人々は望んでいます。

 アッバス氏の穏健派グループは国際社会から好意的に迎えられており、同氏の当選によって、国際社会が中東和平プロセスを推し進めることに一層力をいれることが予想されています。