インドネシアの首都・ジャカルタ訪問中の温家宝首相は5日夜、インドネシアでその重点被災区・バンダアチェで救援活動を行っている中国国際救援チームに電話を掛け、中国政府と国民が救援チームのメンバーへの慰問の意を表し、メンバー達がみごと任務を全うするよう願っているとの考えを表明しました。
バンダアチェの中国国際救援チームはメンバー35人で構成され、去年12月31日、バンダアチェ入りし、救援活動を本格的に開始しました。4日夜までに、救援チームは罹災者数十人の遺体を処理し、診療を受けた住民は延べ3000人に達しました。
温家宝首相の今回の訪問は6日にジャカルダで開かれるASEAN・東南アジア諸国連合主催の津波復興支援の緊急首脳会議に出席するためです。インドネシアに到着した後、温家宝首相は直ちに救援チームに慰問電話を掛けました。温家宝首相はその際「皆様、本当にご苦労様です。私は中国共産党中央、国務院、全国人民を代表して、皆様に崇高な敬意と深い慰問を表明する」と述べました。
これに対し、医療チームのリータ・趙和平医師は「誠に有り難うございます。私は中国国際医療チームのリーダ・趙和平です。我がメンバー全員は今日も救援任務を遂行しています」と答えました。
温家宝首相は中国国際救援チームが被災国で救援活動を展開することを高く評価した上で、「中国国際救援チームが示した崇高な人道的精神は祖国と人民に誇りを感じさせた」と述べました。
温家宝首相は最後に「今回の地震と津波は全人類に対する災害である。主要な被災国は全て中国の友好善隣国であり、中国国民は被災国人民の不幸に対して非常に同情している。隣国として、支援の手を差し伸べることは義理上断れない責任である。ここ数日、皆様が多くの困難を克服し、地元政府と国民から好評を博した。祖国と人民のため栄誉を誇り、平和友好事業のために寄与した」と評価しました。
温家宝首相は救援チームの業務の重要性と困難を強調した上で、メンバー達が健康に注意することを期待しています。温家宝首相は「今、皆さんが直面している困難と試練は極めて大きく、ひいては想像を超えたものが多いと思います。祖国と国民はみな様の後ろ盾となり、全力を上げて支援します」と表明しました。
趙平和医師は医療チームを代表して、首相の慰問と関心に感謝の意を表しました。
伝えられるところによりますと、温家宝首相は自らメンバー達に年賀状を書き、更にお土産を用意しました。これらの年賀状とお土産は中国政府慰問考察団を通して、医療チームのメンバー達に手渡されることになっています。
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