中国の李肇星外相は4日北京で、「中国政府は、ASAN・東南アジア諸国連盟と国連の枠組み内で、シンガポールを含む関連各側との協調と協力を強め、インド洋津波被災国へできる限りの援助を提供していく」と語りました。

    これは李肇星外相が当日、シンガポールのジョージ・ヨー外相との電話会談の席上表明したもので、李肇星外相はその際、「中国の温家宝首相はまもなくインドネシアの首都ジャカルタで開催されるインド洋津波被災国支援緊急首脳会議に出席するが、今度の会議で各国指導者が被災国に対する一層の援助提供について十分に意見を交換するよう期待している」と述べました。

    これに対しシンガポールのジョージ・ヨー外相は、中国政府が被災国に大量の援助を提供していることを高く評価し、ASEAN諸国は中国からの私心なき援助を永遠に忘れないとした上で、「シンガポール側は、被災地の救援と再建活動での中国との協力を一層強め、中国の救援チームと救援物資の被災地への到達に便宜をはかっていく」と述べました。