2004年12月26日、インドネシアのスマトラ沖で発生した津波はインド洋沿岸諸国に大きな人的と財産的な損失をもたらしました。災害発生後、中国政府と社会各界の人々は被災国に力の及ぶ限りの援助を提供しました。
現在、インド洋沿岸のインドネシア、スリランカ、インド、タイ、ミャンマーなど国の津波と地震による死亡者数が12万人に達しました。このほか、災害による財産損失も非常に大きいと見られています。
中国政府はスマトラ地震の被災地の災害状況を非常に重要視しています。災害発生後、胡錦涛国家主席、温家宝首相は被災国にそれぞれ電報を送り、中国政府を代表して、地震と津波による大きな被害が出た国々に慰問の意を表明すると同時に、罹災者に深い哀悼の意を表しました。中国指導者は中国赤十字を通じて被災国に寄付金を提供し、関係諸国の救援活動や再建活動を支援するの立場を表明しました。
災害発生の翌日、中国政府は被災国に2000万元に相当の食糧、テント、絨毯などの緊急援助物資を提供することにしました。12月31日、中国政府は被災国に5億元の寄付金を追加供与することにしました。中国民政省は民間寄付に便利を提供するため、専門機構を設立しました。これと同時に、中国政府は一部の被災国に緊急援助医療チームを派遣し、地元の医療援助活動に参加します。
胡錦涛国家主席は1日北京で「中国政府と人民はスマトラ地震と津波による災害を受けた国々に力の及ぶ限りの援助を提供するよう願っている」との考えを表明した上で「インドネシアのスマトラ島沖で発生した地震と津波は東南アジア諸国、南アジア諸国に人的損害と財産的損失をもたらし、これに対しわれわれが深い同情と慰問の意を表明する。中国政府と人民は被災国と国民に力の及ぶ限りの援助を提供することを望むと同時に、これらの国々と国民が一日も早く郷土を再建することを期待する」と述べました。
今月1日、中国東南部の福州市で「慈善一日寄付活動」を行ない、数多くの市民が参加しました。活動に参加した公務員、労働者は一日の給料、生徒は一日の小遣い、企業が一日の利益を寄付しました。当日集まった寄付金総額は100万元を超えたとのことです。
このほか、中国各地の人々は新しい一年に入る際、様々な活動を通じて、被災国の国民への祝福を表します。中国無錫市の市民は蝋燭を灯もし、地震と津波による被災地の人々に祝福を伝えました。この活動に参加した李さんは「この時、家族と離散した人々が一日も早く家族と巡り合えることをお祈りします」と述べました。
中国政府は被災国に寄付した第一陣の救援物資と寄付金はすでに関係国に手渡されました。現在、中国政府は第2陣の救援活動に取り組み始めた。また、中国衛生省が設立した医療チームと関係部門が派遣した専門家はまもなく被災国に到着することになるとのことです。
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