• 中国国際放送局日本語放送(北京放送)• 日本語部スタッフ
China Radio International
ホームページ
国際ニュース
中国ニュース
      政治
      経済
      文化
      社会
      スポーツ
      掲示板  (BBS)

中国外務省記者会見

日本関連

愛知万博

朝鮮半島関連

台湾問題

日本語部の春
More>>
(GMT+08:00) 2004-12-31 13:10:40    
国連、地震津波救済活動の主役に

cri

 インドネシアのスマトラ沖地震と津波はインド洋沿岸の東南アジアと、東アフリカの11カ国に空前の災害をもたらしました。この災害で12万人以上が死亡し、被害者総数は500万人余りに達し、損失は130億ドルにも上りました。この災害を前に、これまでにない最大規模ともっとも困難な国際救援活動が展開され、国際救援活動を協調することなども、前例にない試練に立たされています。

 突然の災害の発生に、被害国はそれぞれ救援措置を講じました。しかし、これら発展途上の被害国は十分な財政力がない上、必要な経験と手段もたりないのです。たとえば、遺体の処理や負傷者の救助、罹災民の救出、疫病の予防、家屋の再建など重い負担を抱えています。WHO ・世界保健機関の高級専門家デウェ博士は「救済用医療設備と飲用水が早急に必要だ。そうしなければ、死亡者数がより多く増え、その結果はもっと深刻となる」と強調しました。

 しかし、こうした大規模な救援活動は国際社会が直面している難題です。災害発生後、すでに30余りの国と国際機関乃至個人は支援金と物資を提供し、救援チームも派遣しています。ところで、いかに被害者とその程度に応じた援助を考えるか、また、各国の派遣した数百機の輸送機およびその救援物資をどのように迅速に効果的に被害者の手に届けるようにするか、被害国はこれをよく考慮する暇もないでしょう。このため、救援活動に対する国際社会の協調体制が必要です。

 世界最大の国際機関として、国連はこの責任を避けられることはできません。国連のアナン事務総長は今回の被害国の指導者と電話会談で、各国の救援に対する需要を詳しく理解し、救援を提供した主要国の指導者とも電話会談をし、救済活動の進展状況を尋ねました。アナン事務総長は30日、「国連は被害国の強い後ろ盾だ。現在最も必要なのは、協調の取れた国際社会の救援活動だ。これは救援の成功を収める前提だ」と強調しました。また、国連人道問題担当のヤン・エーゲラン事務次長は28日、被害国に人道主義的援助を提供するよう各国、特に先進諸国に呼びかけました。国連はすでに4つの災害グループと救済協調グループを派遣し、被害のもっともひどいアジア国の救援に当たています。国連の各救援機関は現在、被害国に安全な飲料水、汚水処理剤と下痢の予防薬を運んでいます。

 人道主義援助の専門家クレーア氏が語ったように国連は今回の国際救援活動できわめて重要な役を演じています。一部の国はアメリカや日本、オーストラリアとインドを中心とする救援同盟の設立を提出しましたが、われわれは、国際救援行動で国連が主導的な役割を果たし、先進国は国連の呼びかけに応じて、自発的にその救援行動を国連の枠組において、実施すべきだと見ています。こうしてこそ、国際社会の救援活動が迅速かつ効果的に展開されることができると見ています。