イラク暫定政府のアラウィ首相は20日バグダッドで談話を発表し、テロリストのザルカウィ容疑者がイスラム教シーア派の2大聖地カルバラとナジャフで19日に発生した連続テロ事件を画策したと非難しました。
アラウィ首相は、「連続テロ事件の目的は、イラクの団結を破壊し、宗教対立をあおり、来年1月30日に予定されるイラク国民議会選挙を阻もうとすることにある」と述べました。
同日、国連のアナン事務総長は声明を発表し、19日にイラクで発生した一連のテロ事件を厳しく非難すると同時に、「イラクが政治的過度をスムーズに実現するため、国連は引き続きイラクの国民議会選挙が行われることを援助していく」と強調しました。
これに先立って、イラク警察当局は、ナジャフテロ事件と関わりのある容疑者50人を逮捕したと発表しました。
イスラム教シーア派の2大聖地カルバラとナジャフで19日に一連のテロ事件が発生し、70人が死亡し、180人余りが負傷したほか、10人が拉致されたとのことです。
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