祖国返還5年来、マカオの経済が飛躍的な発展を実現しました。現在、マカオの経済成長率は世界でも最も高い地域の一つとなりました。WTO・世界貿易機関の評価によりますと、祖国返還後のマカオは依然として世界の貿易と投資が最も自由で開放的な地域の一つであるとのことです。
1999年12月20日は中国に返還される前、マカオ経済は4年連続してマイナス成長でした。返還後この5年間で、マカオ経済は不景気状況から脱出したばかりでなく、経済成長率が数年連続で伸びています。今年、マカオの生産高の伸び率が史上最高の20%に達すると見られています。これと同時に、マカオの失業率も絶えず下回り、返還直後の7.1%から現在の4.7%と好転しました。
マカオの関係筋によりますと、マカオ特別行政区政府が定めた経済発展方針と中国政府の支援措置はマカオ経済が好転しつつある主要な原因となったとのことです。
複雑な歴史と地理的な要素によって、ギャンブル産業と観光業はずっとマカオの基幹産業であり、すでに150年あまりの歴史を持ちます。マカオ貿易投資促進局の責任者・李藻森さんは「前に述べたの原因によって、マカオ特別行政区政府はギャンブル産業を始めとする経済発展方針を制定した」とした上で「祖国返還以来、マカオ経済が安定して発展しつつある。マカオ特別行政区政府は観光ギャンブル産業をはじめとし、サービス業を主体とし、他の業種も協調的発展をする」という経済発展戦略を確立し、経済の成長と投資環境の改善を進める」と述べました
基幹産業の振興は不動産業、ホテル、飲食業などの関連産業の発展を進めました。これと同時に、中央政府は支援措置を講じ、マカオ経済の急速な発展を効果的に促しました。
去年7月の末から、中国の一部の省では香港、マカオ向けの個人観光を開放し、香港、マカオを訪れた観光者数が大幅に増えています。去年10月、中央政府と香港特別行政区が締結した「経済・貿易緊密化協定」はマカオの製品とサービス業が中国大陸に進出することに便宜を与えました。
マカオドイツ商工会議所のルゴースさんは「外国企業にとって、マカオは中国の巨大な国内市場に進出する窓口である」とした上で、「マカオとドイツ協力の将来性は明るい。マカオは中国内陸との製品をドイツを通じてヨーロッパ市場に輸入し、ドイツ企業もマカオをサービスの場として中国市場に入ることができる」と述べました。
マカオ特別行政区政府の何厚カ行政長官がこのほど発表した2005年行政報告は「特別行政区政府はこの一年来、経済の順調な発展の勢いを維持することに力を入れ、経済発展のレベルを更に向上させることになる」と述べました。
|