ノーベル平和賞を受賞したことのあるベルギーの国際医療援助機構MSF・「国境なき医師団」は4日、ブリュッセルで「イラクで暴力衝突や人質事件がエスカレートしていることから、イラクへの医療援助活動を中止し、同国から引き上げることになった」と発表しました。
この機構の責任者であるオームス氏は「イラクの当面の治安状況では医師団のスタッフの安全が確保できない。したがって、イラクからの撤退を決めたのだ」と説明しました。
伝えられるところによりますと、治安状況が悪化しつつあることから、ほとんどの国際援助機構がイラク人スタッフを除いたほか、すべてのスタッフをイラクから撤退させており、地元の援助活動はイラク人スタッフにだけ頼っています。
|