ドイツ、フランス、イギリス三国とイランの代表がイランの核問題を巡りウィーンにあるIAEA・国際原子力機関の本部で行なった第二ラウンドの会談が27日終了しましたが、イランのウラン濃縮の一時停止という問題で双方の食い違いがなくならないため、物別れに終わりました。
会談終了後、双方の代表はいずれも会談の内容を公開していませんが、イラン代表団のメンバーは、「双方は新たな会談をいち早く開催させるつもりだが、いかなる条件の下でもウラン濃縮作業の完全なる一時停止という要求をイラン側は如何なる条件の下でも受け入れることはありえない」との強硬な姿勢を表明しました。
これに先立って、ドイツ、フランス、イギリス三国とイランは21日ウィーンで、初の会談を行ないましたが、席上、欧州三国は外交ルートとイランへの技術援助提供などを通じて、イランによるウラン濃縮計画実施を最終的に放棄するよう希望し、また、イラン側がウラン濃縮作業の一時停止を拒否するならば、イランの核問題を国連安保理に提出して処理するというアメリカの提案を支持するとイラン側に警告していたものです。
別の報道によりますと、同じく27日、イランの最高指導者ハメネイ氏は演説を行い、「イランは、合理的な要求を受け入れるが、脅威に対しては断固として拒否するという一貫した立場を取る。ウラン濃縮作業を停止せよとは、無理な要求である」と強調しました。
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