中国外務省の章啓月スポークスマンは20日北京で記者の質問に答えた際、中国は南沙諸島とその周辺海域の争うことのない主権を有していると強調しました。
報道によりますと、このほどベトナムのペトロ・ベトナム石油会社が一方的に係争中の南海海域で石油・天然ガスを探査、採掘する公開入札を行いました。今の所、いつくかの多国籍の石油会社がこのプロジェクトに興味があると表明しています。
章啓月スポークスマンはこれについて談話を発表し、「ベトナム側がこうしたやり方で中国の主権と海洋権を侵犯したことに、中国側は厳重な注意と強い不満を持つものであり、すでにベトナムに対し、交渉をはじめた。中国はベトナム側ができるだけ早く誤ったやり方を是正し、双方が一致して達成した『南海に関する各側の行動宣言』の主旨と原則を着実に守り、係争を複雑化または拡大化するいかなる一方的な行動も取らず、南海と関係があるほかの国々と共に、実際的な行動で南海海域の平和と安定を守っていくよう希望する」と話しました。
章啓月スポークスマンはまた、「この事件に関連する多国籍の石油会社が中国政府の厳正な立場を尊重し、いかなる中国の主権と海洋権も損なわないよう中国政府は希望する」と強調しました。
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