イラクでは各地の治安状況が14日も引き続き悪化しつつあります。イラク駐留アメリカ軍とイラクの軍隊は、反米武装勢力の捜査に力を入れ、打撃を加えています。
イラク駐在アメリカ大使館とイラク暫定政府の庁舎のあるバグダッドのアメリカ軍管理区域グリーンゾーンで14日自爆テロによる攻撃が二回起き、アメリカ人4人とイラク人6人が死亡し、4人が負傷したと、アメリカ国務省のパウチャー・スポークスマンが当日ワシントンでの記者会見で明らかにしました。これについて、アルカイダの三番目の指導者と言われるザルカウィ氏が率いる「統一聖戦組織」が14日夜インターネットサイトで犯行声明を発表しました。
ラマディの住民が伝えたところによりますと、アメリカ軍は13日と14日、地元の反米武装勢力と交戦し、24時間以内に少なくとも8人が死亡し、17人が負傷したとのことです。
イラク警察が14日明らかにしたところによりますと、イラクとシリアの国境地域に駐留しているイラク軍は当日未明、何者かにより銃撃され、兵士15人が死亡したとのことです。それに、北部のモスールでイラク軍の兵士4人が道端の爆弾が爆発したことで負傷しました。
アルカイダと関連があるとみられる組織が14日そのインターネットサイトで発表した映像で、イラクで拉致されたトルコのトラック運転手が首を切られたことが明らかになりました。
イラク駐留米軍が14日明らかにしたところでは、1000人のイラク駐留アメリカ軍やイラクの警察、イラク軍は合同でバクバとその周辺で反米武装勢力の掃討を行い、10人を逮捕しました。うち2人は反米武装組織の指導者とみられるということです。
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