イラクを訪問中のアメリカのラムズフェルド国防長官は、10日「もし、治安情勢からの必要があるならば、アメリカは、イラクに引き続き兵士を増員派遣する可能性も排除しない」と示しました。
ラムズフェルド国防長官は、当日イラクのアンバール州のアサード空軍基地を電撃訪問しました。ラムズフェルド国防長官は、この基地のアメリカ兵に向かって談話をした際、「来年1月のイラク総選挙が近づくにともない、イラクではさらに多くの暴力事件が発生する可能性がある。この状況に応じて、来年のイラク総選挙までに、アメリカ軍は、14万5000人のイラク安全部隊の隊員の訓練を支援し、アメリカ軍の負担を軽減するつもりだ。しかし、イラクに兵士増派の可能性も排除しない」と表明しました。
ラムズフェルド国防長官は、その後バグダッドに向かい、イラク暫定政府のアラウィ首相と会談しました。
ラムズフェルド国防長官がアンバール州を訪問した際、イラク駐留アメリカ軍は、「アメリカ海軍陸戦部隊の兵士一人がアンバール州で殺害され、また別のアメリカ軍兵士一人が9日バグダッドの爆破事件で殺害された。これによって、イラク戦争が去年3月発動されて以来、イラクで死亡したアメリカ軍兵士は、1072人に達した」と発表しました。(10/11)
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