中国外務省の孔泉スポークスマンは21日北京での記者会見で、「ダルフール情勢の緩和は主にはスーダン政府及びスーダン政府とアフリカ同盟との疎通と協力に依拠すべきだが、国連と国際社会はスーダン政府により多くの時間と支持を与えるべきだ」と強調しました。
孔泉スポークスマンはこれについて、「国連安保理が18日、ダルフール問題についての決議案を表決した際、中国は、この決議案の核心はアフリカ同盟のスーダンでの配置拡大を保障し、ダルフール地区が直面する事態の一層の緩和であることを考慮したことから、この決議案に対しては否決表を投じてはいない。しかし、中国は、ダルフール問題で積極的、かつ建設的役割を一層発揮していく。一つの主権国に対して何かというと制裁措置を加えたりするのは問題解決にプラスにはならないばかりか、問題の複雑化をまねくこともある。中国はアメリカの打ち出したダルフール問題についての決議案に対してはこれまで幾度もその立場を表明してきた。事実上、新しい決議案は何度もの修正が加えられ、中国などの国の一部提案が盛り込まれている」と述べました。
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