IAEA・国際原子力機構理事会会議に参加したイランのフセイン・ムーサビアン代表は16日ウィーンで記者会見し、「イランはIAEAに対し、ある核施設を隠蔽したとのアメリカの言い方は、新しいデマだ」と非難しました。
ムーサビアン代表は、「IAEAはこの地点での査察を要求しなかった。アメリカがイランを非難する目的は、IAEAの理事国によるイランの核問題に関する決議検討に影響を及ぼすことにある」と指摘しています。
一方、この理事会会議に参加したアメリカの関係者は当日、「アメリカは、イランの首都テヘラン南部のパルチン軍事施設には核兵器試験場があるとの疑いをもっている。IAEAはこれについてコメントを発表していない」と述べました。しかし、ウィーンの外交筋は「IAEAの査察員チームにとって、パルチンは新しい査察地点ではない」と述べました。
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