イラクシーア派の反米強硬指導者サドル師のスポークスマンは25日、「マハディ軍はすでにイラク南部でのすべての軍事行動を停止した」と発表しました。
このスポークスマンは「マハディ軍のこの行動はシーア派の宗教指導者シスタニ師がイラクに戻ったことに応じたものだ。サドル師はイラク国民会議の提出したナジャフでの武力衝突の停止に関する3つの条件に同意した。つまりマハディ軍がナジャフから撤退すること、マハディ軍を解散すること、サドル師がイラクの政治プロセスに参加することだ。」と述べました。
病気治療のためロンドンへ行っていたシスタニ師は、同日、クウェート経由でイラクに帰国しました。ロンドンを離れるに先立って、シスタニ師はデモ行進を行って、ナジャフを救援するようイラク人に呼び掛けたほか、26日にナジャフに戻った後、危機を平和的に解決することに関する提案を発表するとの考えを示しました。
カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」の報道によりますと、『アラーの怒り』と自称する組織が、25日イラク暫定政府のシャアラーン国防相の女婿を誘拐し、ナジャフから撤退し、逮捕されているマハディ軍捕虜とサドル師の高級補佐を釈放するようイラク駐留アメリカ軍に要求しました。
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