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(GMT+08:00) 2004-08-20 14:57:54    
トウ小平氏と中国外交(4)

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トウ小平の外交思想、中国と周辺諸国との関係発展を導く

 中国の指導者であった故トウ小平氏は優れた外交家で、新しい考えで中国とその周辺諸国との関係を処理し、周辺諸国との関係発展の新たな局面を切り開きました。今月22日は故トウ小平生誕100周年記念日ですが。

 1970年代の末、トウ小平氏は「平和と発展は今日の世界における二つの大きなテーマである」という科学的結論から出発して、中国の対外政策、即ち中国の現代化建設のために平和の環境を作り、平和を目指すことを対外政策の第一の任務とすることを提出しました。トウ小平氏のこの思想の指導の下で、中国は外交面で隣国との関係を強化する一連の政策を取って大きな成果を収めました。

 インド、パキスタン、マレーシア及びインドネシアの4ヵ国駐在の元大使周コウ氏は「中国と周辺諸国との関係を見ると、トウ小平氏の外交思想がこの中で主導的役割を果たしていることが分かる。この20年あまりの間、隣国との関係発展はトウ小平氏の外交思想を体現したものだ」と述べました。

 中国のミャンマー、インド駐在の元大使程瑞声氏は「トウ小平氏の重要な思想は、つまり、中国は第三世界に属しており、その外交政策の足場は広範な第三世界諸国に置く必要があるということである、トウ小平氏は隣国との関係を非常に重視していた。外交政策を調整した後、隣国との関係は建国以来一番よい時期にあり、全ての隣国との往来は頻繁に行われている。ASEAN諸国との関係発展は新たなレベルに達した」と述べました。

 中国は世界で最も多くの隣国と接する国で、その他の多くの国と同じように、隣国との領土問題も存在しています。領土問題は複雑な政治的要素が絡んでいます。従って、この問題を上手く処理するかどうかは中国の周辺環境が平和で安定ているかどうかに関わり、中国の現代化建設がスムーズに進められるかどうかにも関わっています。トウ小平氏は全局と戦略的角度から、領土に関する争いを処理し解決する主張を打ち出しました。この主張とは主権が自らに属し、争いを棚上げにし、共同で開発するということです。実践が証明しているように、原則性と柔軟性を持つこの主張はまったく新たな考えで、周辺諸国との共同の利益に合致し、両国間の共同発展も促しています。

 社会科学院アジア太平洋所の韓鋒副所長はトウ小平氏が1970年代の末提出したこの新たな考えを高く評価し「中国と隣国との領土問題の処理で、一つは友好互恵の原則を踏まえて交渉を行うことで改善と解決を得ることである。もう一つは、争いを棚上げにするという凍結なパタン-で処理することである。この方法で処理する雰囲気はより緊迫化するかどころか、比較的平穏、友好な方向に発展する。トウ小平氏の外交思想は現在依然として現実的な指導意義がある。中国政府がとっている『隣国との親善、隣国を友達にする』、『善隣和睦、隣国の安定、隣国の繁栄』など周辺諸国との外交方針と政策はトウ小平氏の外交思想の新時期における具体化である」と述べました。