1992年 1月から2月まで、武昌、深せん、珠海、上海などを視察し、重要な談話を発表、国際的・国内の情況を分析し、十一期三中総会以来の党の基本的実践と基本的経験を総括した。人々の思想を狭め、束縛する重要な多くの問題に明確な答えを提出した。計画経済と市場経済はどちらも経済手段であり、社会主義と資本主義の本質的な区別にはあたらないと指摘した。判断が正しいか否かの基準として、社会主義社会を発展させる生産力に有利かどうか、社会主義国家の総合的な国力の拡大に有利かどうか、人民の生活水準の向上に有利かどうかから主に判断するという基準を提出した。
10月、中国共産党が第十四回全国代表大会を開催。会議では経済体制改革の目標を、社会主義市場経済体制と確定し、トウ小平による中国の特色ある社会主義理論を用いて全党を理論武装する戦略を出した。
1993年 11月2日、「トウ小平文選」第三巻出版。
1994年 11月2日、改定・増補された「トウ小平文選(1938?1965)」、「トウ小平文選(1975?1982)」を、「トウ小平文選」第一巻、第二巻と改称して出版。
1997年 2月19日、北京で逝去。享年93歳。
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