アメリカ軍を初めとするイラク駐留多国籍部隊とイラクのシーア派反米武装勢力組織との新たな大規模の衝突は、12日で8日目に入り、アメリカ軍は、当日ナジェフのサドル系武装勢力に対し、大規模な軍事行動を起こしています。
イラク暫定政府の当日の発表によりますと、これまで24時間以内の衝突により、165人が死亡し、600人が負傷し、また当日バスラでの爆発事件では、イギリス軍兵士1人が死亡しています。
一方、ナジェフ州政府委員会の30人のメンバーのうち、16人が当日辞表を出し、アメリカ軍によるナジェフへの攻撃に抗議します。またバスラ州の副知事は、「1000人のイラク軍を派遣し、ナジェフの秩序回復に当たらせ、アメリカ軍の撤退を要求した」と述べました。この他、イラク暫定政府のアラウィ首相は、同じ日、サドル氏の支持者が武器を放棄し、ナジェフにあるイスラム教寺院などから撤退するようシーア派に呼びかけました。
同日、アラブ諸国連盟のムーサ事務局長とエジプトのゲイト外相は、それぞれ声明を発表し、ナジェフの衝突各側が直ちに軍事行動をやめ、対話を始めよう求めています。(08/13)
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