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イラク国民大会議準備委員会の当局者は29日、今月31日に行われる国民大会議の開催が8月15日まで延期された、と明らかにしました。その具体的な件はその中で明らかにされていませんが、関係筋は、会議開催準備の時間不足、イラク各政治派閥の一部問題での食い違い、それにイラク治安情勢の悪化継続が会議延期の主な件だと見ています。
延期の原因の第一は、イラク暫定政府がイラク駐留連合軍からその主権を移譲されてから、わずか一ヶ月足らずで、1000人の国民大会議代表の選出作業はかなり重い仕事です。関係決議によりますと、イラクの各政治派閥、部族、地区が1000人の代表を選出し、国民大会議はまた、これらの代表の中から100人を選出して、イラク暫定国民会議を成立させ、来年1月の総選挙が行われるまで、暫定政府の仕事を監督する、とのことです。この点から見れば国民大会議が今後のイラクの政局動向に関係する重要な会議だと分かります。しかし、国家主権の引渡しを受けたばかりの暫定政府にとって、一ヶ月でこんなに重要な会議を組織するその難しさも想像できるでしょう。国連側からも、「開催には準備が不十分である」との勧告があり、会議の延期を提案しました。
第二に、イラク国内の部族と宗派が多く、彼らは会議出席者の選出について大きな食い違いがあるため、国民大会議の準備作業に影響を与えました。周知のように、イラクにはアラブ人やクルド人のほか、他の少数民族もいます。全国の圧倒的多数を占めているのはスンニ派とシーア派で、イラクの各政治党派の中にはフセイン政権存在の当時からすでに成立されたものもありますし、長い間、国外で活動を行い、イラク政権が打倒された後、帰国したものもあります。これらのそれぞれ違う部族と政治派閥の関係は非常に複雑で、その代表の選出はかなり難しいです。
第三に、イラク国内でますます深刻になってきた人質拉致問題、テロ爆発事件などによって、国民大会議の治安警備作業は大きな難題に直面しています。過去の一週間だけで22人の外国人がイラクで拉致され、中には解放された人もいますし、殺された人もいます。人質問題はイラクの情勢を一層悪化させる同時に、イラク暫定政府とイラク駐留連合軍に頭を痛めさせました。国内の悪化しつつある情勢に直面して、サウジアラビアを訪問中のアラウィ首相は29日、「サウジアラビアの提出した提案を支持し、治安維持のため隣国を除くアラブ諸国やイスラム諸国がイラクに部隊を派遣することを歓迎する」とした上で、アラブ諸国やイスラム諸国が共同で協力し、テロリズムと犯罪グループへの取り締まりに力を入れるよう呼びかけました。
イラク政府の高官によりますと、アラウィ首相は部隊派遣について、すでに関係国に書簡を送ったとのことです。
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