NATO・北太平洋条約機構の26の加盟国の大使は28日、ブリュッセルで、イラク治安部隊の訓練について非公開会議を行いましたが、具体的な決定を最終的に出せませんでした。
NATO加盟国の大使は当日、三回もの協議を行い、いつ、どこで、どのような形でイラク治安部隊を訓練するのか、などの問題について討議を行いました。会議の中で、アメリカ側は「軍事関係者の派遣費用はNATO各加盟国が集団で負担するが、その指揮権はNATOとアメリカの主導するイラク駐留多国籍部隊に握られるべきだ」と主張したのに対して、フランスはアメリカ側のこうした立場に反対を示しました。これが、今回の会議で各加盟国が意見の一致に達することができなかった主な原因だと見られています。
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