イラク暫定政府のアラウィ首相は15日、イラクがテロ組織と反政府武装勢力を取り締まるため、専門な情報機構を設立し、また、国際社会特に、イラクの隣国にイラクの治安情勢改善への支援を求めるため、来週から自ら中東地区の国と一部の欧州国家を訪問することを明らかにしました。
これは、イラク暫定政府が内政と外交の二つの方面から、イラクの治安状況の粛正に力を入れていくことを物語っています。
6月28日イラクに主権が移譲された後、政権を引き継いだイラク暫定政府は国内治安を最も優先的な地位に位置づけ、また、「国家治安法」を公布しました。このほか、イラク国内にいる各不法武装勢力を脅かしたり、分裂させたりするため、死刑の回復や大赦の実施など法律措置を講じることにしています。
それと同時に、暫定政府は、暴力活動と治安犯罪に対する取締りの度合いを強めるため、首都・バグダッドとそのほか治安状況が悪化している都市で、フセイン政権が崩壊した後最も大規模な治安粛正活動を行いました。今月12日だけで、イラク内政省は500人余りの警察官を出動させて、バグダッド市内で集中的な活動を繰り広げ、謀殺や拉致、強盗、兵器転売、麻薬販売など刑事犯罪の容疑者500人を逮捕しました。15日、イラク治安部隊と警察はバグダッドのある町で行った襲撃で、15人の武装メンバーを射殺し、9人を逮捕しました。
イラク北部の都市・キルクークなどでイラク治安部隊とイラク駐留アメリカ軍が共同でアルカイダの三番目の指導者・ザルカウィ氏が指導するテロ組織と関わる15人の武装勢力を捕まえました。これについて、アラウィ首相は「逮捕されたアルカイダの一部の指導者はすでに、イラクの警察側や治安部隊調査当局と全面的かつ有効な協力を行っている」と述べました。
イラク暫定政府が治安の面でとった措置と行動は一定の成果を収めましたが、根本からイラク国内での暴力とテロ襲撃を食い止めることはできなかったのです。
イラク国内に存在している様々な勢力はイラク駐留アメリカ軍を攻撃するあらゆる機会を見出すと同時に、イラクの暫定政府、治安部隊や警察及びアメリカ駐留軍で働く外国人を襲撃の目標にしています。彼らは車を使った自爆テロや道端に爆弾を埋めたり、ロケット弾と迫撃砲を発射したり、外国人人質を拉致、暗殺したり、石油輸送パイプラインを破壊したりするなどの暴力方式で、混乱を作り出し、安定を破壊し、イラク暫定政府の権威に挑戦したりしています。
イラク国内の厳しい治安情勢に直面して、アラウィ首相は15日バグダッドで記者会見を行い、テロ取り締まりのための専門情報機構を設立したことを明らかにしました。このほか、イラク暫定政府は、国境地帯のパトロールを強化し、外国武装勢力と国際テロリストの浸透を防ぐため国境防衛部隊の創設を決定しました。
アラウィ首相は、来週からヨルダン、エジプト、シリア、アラブ首長国連合、レバノン、サウジアラビア、クウェート、イラン、パキスタンなどの国、および欧州を訪問することを明らかにしました。その目的は、国際社会、特にアラブ国家と周辺国家にイラクの治安情勢回復への支援を求めることにあります。
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