オランダのハーグにある国際司法裁判所は9日、「イスラエルがヨルダン川西岸で分離フェンスを建設することは国際法に違反し、撤去されるべきだ」と正式に発表しました。
国際司法裁判所は、同時に、国連が行動を取って、イスラエルの不法行為を中止するよう呼びかけました。
国際社会は、この判断に対して、異なる反応を示しています。イスラエルは、「この判断は問題の本質やイスラエルの分離フェンス建設の主な原因に及んでいない。国際司法裁判所はパレスチナとイスラエル問題の処理で権威がない。イスラエルはこの判断を守ることがない」と見ています。これに対して、パレスチナは、歓迎を示しています。
アナン国連事務総長は、「私はすでに国際司法裁判所の勧告的意見を正式に国連総会に送った。国連総会に次の行動をどう取るかを決定して貰うべきだ」と述べました。アメリカホワイトハウスのマクレラン・スポークスマンは、「イスラエルが分離フェンスを建設することは"政治的な事件"で、国際司法裁判所によって判断されることは"不適当"だ」と述べています。
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