イラクのアラウィ新任首相は1日、バグダッドで行われた暫定政権の発足式で新政権の人選を発表しました。同時にイラク統治評議会は直ちに解散しました。国際社会は当日イラク新政権の発足を歓迎しました。
アラウィ首相を含む33人の新政権のメンバーとヤワル新任大統領及び2人の副大統領が当日の式典に出席しました。新政権は今年の6月30日から米英占領当局から権力を引き受けた後執政にとりかかり、期限は来年初めの総選挙までとなっています。アラウィ首相は「新政権はすべての主権回収に努める。」と述べました。
国連のアナン事務総長は「イラク新政権の発足は新しい始まりだ。イラクにはまだ、解決されなければならない多くの難しい仕事が山積みである」と語りました。
アラブ連盟のムーサ事務局長とエジプトのムバラク大統領はイラク新政権を支持することをそれぞれ表明しました。
アメリカのブッシュ大統領は新政権の発足に歓迎の意を表すと共に「イラクでは、今後アメリカ及びその同盟国の軍隊を襲撃する事件が多く発生する可能性がある」と警告しました。イギリスのブレア首相はイラク問題の新決議案をできるだけ速く採択するよう国連安保理に呼び掛けました。
|