ロシアを訪問したアメリカのライス大統領補佐官は16日モスクワで、「アメリカとロシアには、イラクの未来について共通した認識がある」とのアメリカ側の考えを明らかにしました。
ライス補佐官はまた「アメリカとロシアは、イラク問題で意見の食い違いがあるものの、双方は、イラクの今後の安定を維持する上で見解が一致している。ロシアの支援の下で、イラク問題に関する新決議を国連安保理に提出したい」と述べました。
米ロ関係についてライス補佐官は「大国間の関係には、相違点と共通点が共に存在している。しかし、両国関係の中では共通点が相違点より大きくなっている」との見解を示しました。
アメリカ軍のイラク人虐待事件について、ライス補佐官は「アメリカ人はこれに憤りを感じている。ブッシュ大統領は、徹底的な調査を命じており、犯罪を犯した人々は処罰を受けることになる」と述べると共に、「アメリカのイラクでの戦闘は、イラク国民を横暴な独裁者から解放させるためだ」と弁明しました。
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