4日間に亘って開かれる朝鮮半島核問題北京6カ国協議作業グループ第一回会議は15日午前、北京で終わりました。
会議が開かれる前に、中国外務省スポークスマンは、この会議は開放的なものだと言っていました。しかし、詳細を一切公表していなかった会議の内容と成果はメディアの関心の的となっています。
会議終了後、中国側作業グループの責任者で、外務省の寧賦魁朝鮮事務大使は中国記者のインタビューを受けました。
まず、寧賦 朝鮮事務大使は今回の作業グループ会議について、「今回会議は平和会談を深化させる重要な段取りです。会議参加各側は、核問題に関する核兵器の破棄、安全確保、核の凍結及び緊急対応策などについて、率直的かつ事実に基づいて意見交換を行いました。各側はまた、今年6月末までに、期日どおりに第三回6カ国協議を開催するため、関連する問題を解決するための新しい考え方と提案を打ち出したと同時に、その前に二回目の作業グループ会議を開き、会議開催の準備作業を行うことに同意しました。総じて言えば、今回の作業グループ会議は、率直的で、事実に基づいたものであると同時に建設的なものです。各側の相互理解が深められ、朝鮮半島の核問題の解決にプラスになる討議が行われました」と話しました。
各側の新しい考え方と提案について、寧賦魁大使はその具体的な内容を明らかにしません。しかし、寧賦魁大使は、「打ち出された考え方や提案は完全なものとはいえません。あるところは更に細分化する必要があり、一部の鍵となる問題に関して、見方が分かれている。しかし、重要なのは、各側が突っ込んだ討議を行うことに同意している」と指摘しました。
会議では、各側が第3回6ヶ国協議の開催準備を行うほか、核兵器の廃棄、安全確保、核兵器の凍結及び緊急対応策などについて討議が行われました。
これについて、寧賦魁大使は「各側は第2回6ヶ国協議で朝鮮半島の核問題の解決に関する一部の原則と大方向を確定した。今回の会議では、各側がこれらの原則と大方向を堅持する上で深く突っ込んだ討議を行い、それを具体的な行動に変えることにした」として、更に「各側は、今回の会議を通じて、解決しようとする問題の細部を更に明確にすると同時に、具体的な段取りや方式、関連措置も更に明確にすることを求めた。各側は会議でまた、第2回協議で達した各重要な共通認識を引き続き堅持することを改めて強調した。つまり、対話によって核問題を平和的に解決すること;朝鮮半島の非核化を実現させることを、核問題解決の最終目標とすること;核兵器の凍結は核兵器の徹底的廃棄に向う第1歩であること;安全確保などにおける朝鮮側の合理的な要求を重視し、解決すべきである」と述べました。
今回会議のホスト国である中国側の立場について、寧賦魁大使は「われわれは、各側が柔軟性を持ち、実務的かつ、真剣な態度を持って、協商と深く突っ込んだ討議を行って、問題を解決する方法を探り、朝鮮半島の核問題及び関連問題を解決する面において、できるだけ早く具体的な一歩を踏み出すことを期待している。会議期間中、各側は異なる方式で話し合いを行った。しかし、朝鮮半島の核問題の解決は非常に複雑なもので、1、2回の会談或いは数日の作業部会の会議を通じて、解決されるものではないだろう。このため、朝鮮問題の解決は尚も『万里の長征』だと思う」と述べました。(05/15)
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