イラク駐留アメリカ軍による捕虜虐待という不祥事が絶えず暴露されていることに伴い、国際社会は13日、これに強く注目し続けています。
国連のアナン事務総長は「捕虜虐待事件はすでに重大なマイナス影響をもたらした」としながらも、イラクの過渡期政府の成立がこれによって妨害されないよう期待しました。
オーストラリアのヒル国防相は、「米英連合軍の捕虜虐待事件はテロ取締りにとっては大きなショックであり、これに乗じて過激派は、より多くのテロ事件を起こすだろう」との憂慮を示しました。
フランスのシラク大統領とフランスを訪問中のドイツのシュレーダー首相はパリで共同記者会見を行い、捕虜虐待という米軍の野蛮な行為とイラク武装勢力によるアメリカ人ニックバーク氏の惨殺事件を共に非難しました。
ニックベルク氏の遺族は、彼の死はブッシュ政権のせいだと指摘し、政府がイラク戦争を発動し、アメリカ公民の私事を勝手に侵犯していることを非難しました。
別の報道によりますと、イギリスのイングラム国防相は13日、イラク駐留イギリス兵士による捕虜虐待に関する写真がイラクで撮られたものではないと否定しています。
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