アメリカのラムズフェルド国防長官は13日、政府専用機でバグダッド入りし、イラクを電撃訪問し、イラク駐留アメリカ軍の高官と会見し、またイラク人捕虜虐待事件が起きたアブグレイブ刑務所を視察しました。
ラムズフェルド国防長官は、アメリカ軍将領と会見した際、国防総省がアメリカ軍によるイラク人捕虜虐待事件という不祥事を隠蔽しようとしている報道を否定し、「今回訪問は捕虜虐待事件による風波を鎮めるためではない」と表明しました。
ラムズフェルド国防長官はバグダッドで、「捕虜虐待に関連したアメリカ軍兵士を、みずから取り調べる」と述べました。
ラムズフェルド国防長官は、その際「イラク人捕虜虐待事件という不祥事は、アメリカ軍に大きなショックを与えた。しかし、これはアメリカ軍のイラクでの軍事配置には影響しない」と語りました。
ラムズフェルド国防長官に随行しイラクを訪問したマイヤーズ・アメリカ統合参謀本部議長も「捕虜虐待事件は、大きな悲劇であるが、アメリカ軍のイラクにおける評判は依然としてよい」と述べました。(05/14)
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