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(GMT+08:00) 2004-05-12 15:39:25    
関係方面、北京六カ国協議作業部会初回会議で、実務的な協議

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 注目されている北京六カ国協議作業部会の第一回会議が、12日北京で始まりました。今回の作業部会会議は、今年2月下旬の第二回六カ国協議の一つの成果として、協議が終わった一ヵ月半後にはじめて、開催されるものです。中国外務省の劉建超スポークスマンは、「今回の作業部会会議は、六カ国協議の続きであり、また重要な構成部分でもあり、会議の日程と会期は六カ国が共同して協議することになっている。各方面は、今回の作業部会会議では、この前の六カ国協議で深く討議できなかった議題について意見を交換することで合意している。各方面はいずれも、弾力性を持って、忍耐強く、実務的な態度で会議に望むことになっている。各方面は会議で関連問題について深く掘り下げて意見を交換し、合理的な解決案を出し、理解を促し、相互信頼を強化し、問題を解決する適切な方法とルートを討議し、それらが次の六カ国協議のための準備となるよう期待されている。そして、また各界人々が作業部会の会議がスムーズに進展することに期待を持てるようにしたい」と述べました。

 中国国際問題研究所のアジア太平洋問題の専門家晋林波氏は、記者のインタビューに答えた際、「会議の期間中、関連各方面間では実務的な面での激しいやり取りがなされるだろう。朝鮮半島核問題は何回かの会議によって簡単に解決されるものではないけれども、今回の作業部会に対しては期待も持つ必要がある」と表明しました。

 晋林波氏は「今回の作業部会会議は、実際上、各方面が六カ国協議前に行う実質的な接触であり、やや低い段階の実務的な面で六カ国協議で解決しがたい問題を討議すると共に、第三回六カ国協議のテーマを考えるものだ。現在の各方面が示す朝鮮問題における態度と表現によると、アメリカと朝鮮両国の主張が今回の会議で最も重要で実質的な議題となる」と述べました。

 晋林波氏は 「アメリカを始めとした意見は、作業部会の討議テーマは第三回六カ国協議でいかに朝鮮半島非核化を実現するかということであり、作業部会会議と第三回六カ国協議のテーマは、いかに朝鮮の核兵器計画の放棄を全面的に実現するかということでなければならないとしている。つまりアメリカは、朝鮮が"検証可能で不可逆的な核の完全放棄"をする必要があると主張している。それに対し、朝鮮を始めとした意見は、今回の作業部会のテーマは核凍結計画及びそれに連動する"核凍結でエネルギー支援を引き換える"計画を討議することである。これまで行われた二回の六カ国協議では、アメリカと朝鮮両国の意見が大きく食い違ったことから、相互信頼が欠けていると見られている。四月、朝鮮労働党の総書記であるキムジョンイル(金正日)国防委員長は中国を訪問した際、『朝鮮は六カ国協議で弾力性を示したい』と表明した。これに対し、アメリカのパウエル国務長官は、キムジョンイル国防委員長の態度は『人々を鼓舞するもの』だと見ている。このような『前触れ』は、アメリカと朝鮮両国の態度が今回の作業部会で変わることを示しているのだろうか」と述べました。

 米朝以外の四カ国については、晋林波氏は「第一回六カ国協議から第二回六カ国協議まで、ほかの四カ国の立場と態度はほとんど変わっていない。その中、中国の基本的な立場は、依然として朝鮮半島の非核化と平和的に核問題を解決することである。ロシアの立場は中国と似ている。韓国もこれまでずっと問題の平和的解決を強調すると共に、非核化及び朝鮮に経済補償と支援を提供する方面で、非常に積極的な態度を取っている。日本は核問題のほかに、拉致問題の解決に関心を持っている」と述べました。