アメリカのブッシュ大統領は8日ラジオ演説で、「イラク人捕虜の虐待は少数のアメリカ兵の不法行為だが、駐留アメリカ軍の本質を反映していない」と述べ、この行為がアメリカの名誉に大きな損害をもたらしたと認めました。
アメリカの退役将軍クラーク氏が当日、「政府の謝罪は足りないものだ。捕虜虐待を徹底的に調査すべきだ。また屈辱を受けたイラク人捕虜に実際的かつ精神的補償を提供しなければならず、悪名高いアブグレイブ刑務所を取り壊さなければならない」と指摘した上で、イラク問題についての態度や方法をすっかり変えて、一方的主義を徹底的に放棄するようブッシュ政権に呼びかけました。
同日、アメリカ軍の刑務所事務担当のミーレ少将はバグダッドで、「アメリカ軍当局はアブグレイブ刑務所を取り壊す計画がない」と表明しました。
別の報道によりますと、イラクアンバル州の政府高官は、捕虜虐待事件によってもたらされている民衆の怒りを静めるため、拘束されたイラク人を全員釈放するよう連合軍暫定当局に要求しました。しかし、ブレマー行政官はこの要求を拒否しました。(05/09)
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