アメリカのブッシュ大統領は7日、現在中東地区におけるアメリカの苦しい立場を認めました。
ブッシュ大統領はエジプトの新聞「アル・アハラム」の記者のインタビューを受けた際、「イラク駐留アメリカ軍のショッキングなかつ非人道的な捕虜虐待事件が発生したため、中東地区におけるアメリカの名誉は大きな損害を被った」と表明した上で、屈辱を受けたイラク人捕虜およびその家族に謝り、この事件の全面的調査を約束しました。
ブッシュ大統領は、イラク人が現在アメリカに対して失望していること、またイラク人自身の政権による国作りを希望していることを認め、「イラク人の希望はまもなく実現するだろう。アメリカ軍のイラク駐留時間は『必要な時期』のみに限られる」と表明しましたが、米軍のイラク撤退のスケジュールについては明らかにされていません。
中東民主改革計画について、ブッシュ大統領は、「アメリカ側はこれまでどおり中東地区で民主改革が推進されることを強く要求している」と述べた上で、各国が民主改革を促進する速度には違いがあることを認めました。(05/08)
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