アメリカのブッシュ大統領は4月30日談話を発表し、１年前に発表した、"イラクでの主な戦争が終わった"との声明を弁解し、「いま、イラクは徐々に安定してきている」と述べました。

　ブッシュ大統領はホワイトハウスでカナダのマーティン首相と会見した後記者団に「私は確かに、1年前にアメリカはイラクでの重要な使命を果たしたと発表したが、それはフセイン政権を倒壊させたことだ」と述べました。

　これに対し民主党はブッシュ大統領に反論し、「かの戦争終了の発表は、大統領総の連任を狙うためだ」と指摘しました。民主党のケリー大統領候補は4月の30日、「ブッシュ大統領の発言が現実と一致するよう誰もが望んでいるが、事実は、アメリカが深刻な危険状態に直面しているのだ」と語りました。また、民主党全国委員会も、ブッシュ政権は軍隊撤退についての明確な戦略を策定していないと批判しました。（05/01）