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(GMT+08:00) 2004-03-14 20:29:27    
温家宝首相 記者会見を

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第十期全国人民代表大会第二回会議が14日、北京で閉幕しました。その後、温家宝首相は、国内外の記者の質問を受ける会見を行いました。

温家宝首相はまず、「過去一年は並々ならぬ一年であった。全中国人民の努力を通じて、新型肺炎(SARS)を克服する面で大きな勝利を収め、経済社会の発展は著しい成果を勝ち取った」と述べました。

温家宝首相はまた「今年中国政府にとって最も重要なことは、経済を、安定的にかつ順調に発展させていくことである。しかし、投資規模が大きくなりすぎ、エネルギーや輸送、重要な原材料の供給が不足し、特に食糧が何年間も連続して減産し、物価が上昇しているという問題が比較的目だっている。もっとも困難なのは、農業と農村、農民の問題である。中国政府は、これらの問題を解決していく自信も、方法も、希望もある」と強調しました。

中国の政治体制たの改革と経済体制の改革に触れ、温家宝首相は「中国の改革には、政治体制の改革と経済体制の改革が含まれている。政治体制の改革が成功しなければ、全面的な改革が成功するはずがない」と指摘し、また「腐敗反対は、政権を担っている党と国家にとって生きるか死ぬかの問題にかかわる大きな事柄であることから、中国政府は、引き続き腐敗に反対し、清廉潔白を提唱することを重要な任務としていく」と強調しました。

温家宝首相はまた「憲法は中国の根本的な法であるため、中国共産党の指導者とすべての共産党員はこの憲法をみずから遵守しなければならない。憲法と法律は、根本的、長期的なもので、指導者の異動により変更されるものではなく、また指導者の注意力の変化により変化するものでもない」と指摘しました。

温家宝首相はまた「中国の改革開放と現代化建設は、社会の安定や団結統一と切り離せないものである。向こう20年は、中国の発展にとってまたとない重要な戦略的な時期であるため、一心不乱に発展を図るべきで、このようなチャンスを逃してはならない。団結と安定は何よりも重要なものである」と強調しました。

中日関係に触れた際、温家宝首相は、「日本の指導者は歴史を鏡とし、未来に向け、中国人民の感情を傷つけるようなことを二度とすることなく、また中日両国の指導者の正常な相互訪問と両国関係の正常な発展に影響を与えるようなことをしないよう希望する」と語りました。

温家宝首相はまた「中日関係の主流は良好なもので、現在両国関係に存在する主な問題は、日本の一部指導者が第二次世界大戦のA級戦犯を合祀する靖国神社を何回にも亘って参拝することであり、これは、中国人民やアジアの人々の感情をひどく傷つけた」と指摘しました。

温家宝首相はアメリカの記者の質問に応えた際、「中国が台湾の主権を持つということは、『カイロ宣言』や『ポツダム宣言』に明確に規定され、国際社会に認められたことである。アメリカやその他の国は中国との約束を守り、台湾海峡の安定した情勢の維持、中国の平和統一の実現に貢献するよう期待している」と語りました。

 台湾記者の質問に答えた際、温家宝首相は「台湾海峡両岸の平和統一の過程は、両岸が発展し、繁栄する過程である」と述べ、更に「大陸は台湾独立に断固反対する」との態度を改めて強調しました。

 温家宝首相はまた香港問題にふれ、「中国は『一国二制度』、『香港人による香港管理』、高度自治の方針を揺るぐことなく堅持し、香港の基本法を貫いていく」と述べました。

この記者会見で、温家宝首相はまた、「中国の発展は世界の脅威になるはずはない。中国は現在も、覇を称えていないし、将来強大になっても永遠に覇を称えることはない」と述べました。

 ロシアとの関係について、温家宝首相は「現在、中国とロシアはよい関係を持っており、石油パイプライン問題に若干の紛争が存在しているが、石油天然ガスの探査と開発、石油パイプラインの建設、電力建設などの面において、ロシアは中国との友好協力関係を強化することを確信している」と語りました。

 また、南アジア関係に触れ、温家宝首相は「中国とインドは長期的な善隣友好関係を保っており、南アジアの国との関係発展は第三国に対するものではない」と述べ、更に「中国は、インドとパキスタンの間に現れた友好的な姿勢を歓迎しており、南アジアの平和と安定を期待している」との立場を示しました。