第10期全国人民代表大会の定例会議に出席する代表の中に台湾省からの代表が13人です。これらの代表は台湾で出身、大陸で居住する人々で、台湾と密接な関係を持っています。今回の全人大定例会議では海峡両岸関係がもちろんこれらの代表の最も関心を寄せる話題となります。
故郷は台湾省彰化の女性代表であり、魏麗恵さんは著名な大学・北京大学医学部の副主任であり、中国でも有名な婦人科専門家でもあります。魏さんは故郷を最初に訪れることを顧みて、次のように話しています。「私が初めて台湾を訪れることは清明節に当たり、台湾当局の監視を受けたことから、われわれの大陸からの台湾同胞はスケジュールを変更し、故郷に戻り、墓祭りをすることができなくなった。一昨年の12月までに、多くの台湾の親戚と友達の助けの下で私と主人はようやく故郷・彰化に戻り、祖父祖母のお墓を祭りました。当時、私が不思議だと思いました。中国人にとってはルーツを探すことはかなり大事なことで、多くの台湾同胞が大陸でルーツを探していますが、私が大陸に居住する台湾人として台湾でルーツを探することはどうしてこんなに難しくなるか。これは非正常なことだと思う」と述べました。
1949年に新中国が成立した後、国民党が内戦失敗によって大陸から台湾島を退き守りました。その後、台湾は祖国大陸と対立・分裂する状態に陥っており、これは海峡両岸の多くの悲劇が起きた原因です。
台湾ゴージャン族の女性代表・胡亜芳さんの故郷は台湾省台東県です。以前、胡さんのお父さんは台湾から入隊し、その後、ずっと大陸に滞在し、更に結婚して子供が生まれました。しかし、故郷・台湾をずっと懐かしく思いました。胡さんは「私達は幼いごろから父親の郷愁を深く感じていた。1990年、父親はようやく台湾に戻り、居住しましたが、新しい問題に直面し、即ち、母親と私達が父親と共に台湾に居住することが許されない。海峡両岸ではこれらの問題に直面している家族がまだ多いだと思う。私は海峡両岸の同胞が連携してこうした状況を改善させるようと望む」と述べました。
1979年、中国全人代常務員会が「台湾同胞に告げる書」を発表し、海峡両岸の直接な通航、通商、通信を一早く実現するよう呼びかけました。20年来、海峡両岸では直接な通航をずっと実現するがとができなく、香港、マカオ或いは外国を経由で祖国大陸を訪れた台湾同胞はすでに延べ3200万人に達し、大陸で就学する台湾学生も6000人余りとなりました。
ここ数年来、台湾当局は両岸交流を絶えずに阻止し、海峡両岸の三通問題の解決を引き延ばしています。
これらの問題について、中国の8つの民主党派の一つであり、台湾民主自治同盟の全人大代表・陳蔚文さんは「台湾当局と比べて、大陸政府は和平統一に誠意を表しました。一方、台湾当局が住民投票を通じて、大陸脅威論の緊張雰囲気を作り出し、更に台湾独立を合法化させるようと企んでいる」と述べました。
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