中国人民政治協商会議の第１０期全国委員会の第２回会議が今北京で開催されています。

　中国人民政治協商会議は改革と民主のプロセスの進展に伴い、職責の規範化と制度化が進展を遂げています。 政治を協議し、民主の監督を行い、政治に参与して議論を行うことは、この会議の主要機能となっています。

　政治協商会議委員の素質について、著名作家の梁暁声委員は「委員は、まず国家政策から人々の暮らしまで色々な社会現象を観察し、広範な調査研究の能力を持ち、民衆の意見を速やかに反映し、時代の悪弊を批判し、国家政策の実行を監督し、重要な提案を行うべきである」と明言しました。

    新疆ウイグル自治区の胡志斌委員は「調査研究を通じて国民の意見を反映することは委員として政治に参与し、議論を展開する良い形式である。今回の会議で私は二つの提案を準備した。一つは、新疆ウイグル自治区の貧困扶助開発で特別な政策を実施し、拡大すること、二つは、自治区内の多民族地区の障害のある児童に向けた特殊教育への投入を拡大することである。そのため、去年自治区内の農耕、牧畜、山間、国境などの地帯で８回実地調査を行った」と語りました。

　湖北省黄石市の王林委員は去年、ウェブサイトを開設し、政治協商会議やその制度に関する知識を普及させ、社会の出来事や民衆の意見など情報を収集し、閲覧者数は先月までに２万人に達しています。

　これについて王林委員は「インターネットは一番便利で安い方式である。私は一つの試みを行った。今回は法律援助制度、国家賠償のプロセス、農民の基本的な利益と生存権の擁護などで七つの提案を準備した」と語りました。

　統計によりますと、この１年来全国政治協商会議委員の提案は３５００件にのぼり、これらの提案は政府の政策決定に大きな影響力を発揮しています。

　去年から全国では重大な生産安全事故が頻発しており、これに対し、徐錫安委員は「利益と生産を重視し、安全を軽視し、安全確保の整備や投入を一方的に削減したため、その結果、重大な事故に伴う人員の死傷と経済の損失をもたらした」と憤りを表しました。

　政府の財政活動報告での収入の増加分の割り振りについて、郭樹清委員は「財政収入で超過分があれば、その利用では次の分野を重視すべきだ。第一に、農業への投入を増加すること、第二に、社会保障体制を整備し、社会保障基金を増額すること、第三は、輸出戻し税を還付することである」と指摘しました。（０３/０８）