中国の全国人民代表大会の年次総会で発表された温家宝首相の「政府活動報告」は、国際世論の注目を集めています。
「ニューヨークタイムズ」は、「中国指導者が立ち遅れた地区の発展促進を強く要求」と題する文章で、温家宝首相の「政府活動報告」の内容を紹介し、経済の過熱を抑制して、農民の収入を高めることは中国政府の重要な政治綱領となっているとしています。
「ワシントン・ポスト」は、「中国の首相が富の分配をよりオープンにすることを承諾」と題する文章を掲載し、中国政府は経済を速やかに発展させると同時に、立ち遅れた地区の農民と出稼ぎ者のことを忘れてはいないと書いています。
イギリスの「ファイナンシャル・タイム」は、中国政府が経済の発展を均衡の取れたものにすることを目指しているとした上、農業減税への確約が代表たちに歓迎されていることを強調しました。
世界の三大通信社もそれぞれ違う角度から温家宝首相の「政府活動報告」を分析しています。ロイター社は、「農民とレイオフされた者の生活レベルを高めることが強調された」としており、AP社は「中国政府が経済発展の速度をゆるやかに調整するのは、不十分な暮らしの公民により多くの扶助を与えようとするためだ」と見ています。AFP社は、「中国政府はすでに、腐敗取締りと職権の乱用を抑制することが経済発展と同じく重要であることをはっきり認識している」と指摘しています。
そのほか、アメリカ、ヨーロッパ、日本、韓国などでは、いずれもその主なテレビや新聞などが今回の中国の全人代のことを取り上げています。(03/06)
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