東莞は珠江の東岸に位置し、南は深セン、北は広州、そして、香港、マカオにも隣接している。
国の改革開放政策と地理的な優位性に恵まれ、1978年、東莞は中国大陸初の加工貿易企業を導入した。この30年間、GDPの年間成長率は年平均18%成長し続け、改革開放で手本を示し、最も成功した18のモデル地域のひとつとなった。東莞ではIT、靴、アパレルなどが主幹産業となり、そのうち、IT産業は近年急伸し、工業生産高の35.4%を占めている。東莞の産業構造は外資を主導とする製造業がメインだ。外資系企業はGDPの70%を創出している。
東莞市のGDP平均伸び率は、20年連続して22%に達し、輸出額は1996年から全国大中都市の上位ベスト4に入っている。また、貿易黒字は全国都市のトップとなっている。2007年、東莞市住民の一人当たりの所得は27025元に達し、深センに次いで、広東省の第二位にランクされた。『中国の都市競争力ランキング』の調査結果によると、中国の主要都市の中で、総合的競争力ランキングトップ10に数えられたのは、順位で香港、上海、深セン、北京、マカオ、広州、東莞、蘇州、天津と寧波だった。
改革開放30年、東莞の都市化建設は大きな成果を収めた。都市化レベルが高く、住民の都市化率は85.2%に達した。都市部と農村部の格差は小さく、東莞市が管轄している28鎮と4コミュニィはいずれも中国最強郷・鎮1000強に仲間入りした。東莞市の戸籍を持つ住民の数はわずか171ー172万人だが、常住人口や流動人口を含め、総人口は1千万を超えたという。(周莉)
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