中国国務院は5日、常務会議を開き、内需をいっそう拡大し、経済成長を促すための措置10項目を決定しました。今回の決定では、2010年の末までに合わせて4兆元を投資することになっています。また、建設のスピードを加速させるため、今年の第4四半期に投資を1000億元増やすほか、来年は災害復旧作業に200億元を拠出します。これにより、地方や社会への投資は総額4000億元に達するということです。
この景気刺激策の規模は去年の中国GDP総額のおよそ五分の一を占めています。中国の胡錦涛国家主席が15日ワシントンでG20サミットに出席するのを前に、今回の政策が発表されたことは、中国がG20サミットで主導権を取りたいという意思の表れだと見られています。
専門家は、この政策により、今後数年間の経済下落のリスクを防御できるだけではなく、来年のGDP成長率をおよそ1.8ポイント引き上げることができると分析しています。
中国のGDPは年内にもドイツを抜き、世界三位になると見込まれています。今回の景気刺激策は世界経済にも影響を与えると期待されています。(翻訳:周莉 チェック:吉田)
|