第6回中国民間企業経営者フォーラムが9日浙江省杭州市で開催されました。
会議では民間企業として世界金融危機にどう立ち向かうか、その対応策が論議されました。
エコノミストは「金融危機は実体経済にマイナスの影響を与えている。世界の経済情勢が大きく変わり、調整期が到来したため、淘汰される企業も出ている」と指摘しました。
人民元の為替相場はこれまでの30カ月間に、13%以上上昇しました。企業としては元相場の上昇幅を念頭に、輸出価格上昇の要因を十分に研究してコストを計画しなければなりません。
現在、ベトナムやカンボジアなどが投資環境を大きく改善しているほか、タイなどは規範化された投資環境のもと、産業規模を拡大しています。これらの国は製造、加工など労働集約型産業の移転先となっています。燃料価格の高騰で中東などの原油生産国は輸入能力が増強しました。これらの国を新しい輸出市場として開発することは競争力増強のための良い選択肢となります。その上で、リーン生産方式(LPS)と多品種少量生産への投資を拡大する必要があるでしょう。
ブランドの創出のための綿密な市場調査とライバル企業の研究、さらに中低価格路線は製品の競争力を支えているので重要視するべきです。販売が好調である製品の生産能力を速やかに拡大し、市場シェアを短期間で高める必要があります。
また、企業買収を通じ、競争力を増強させ、事業を拡大することも考えるべきでしょう。
さらに、国内自動車関連企業の買収では現金のほか、資産取替、スピンオフ(Spin-off)、戦略提携などの方式で企業の再構築と資産の合理化を実現すべきです。
また、産業連盟を結成し、市場、企業、経営、資本などの資源を統合し、ゾーン戦略を推進するほか、地域の繁栄を図り、産業チェーンを形成することも大切でしょう。
(ジョウ)
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