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男は「婿入り」ではなく「嫁ぐ」、盤ヤオ
   2008-11-07 09:30:31    cri

 ヤオ族は、中国の55の少数民族の中でも、人口の多い民族の一つです。2000年の第五回全国人口調査によると、人口は263万7400人、主に広西、湖南、雲南、広東、貴州、江西などの山間地帯に居住しています。

 そして盤ヤオは、ヤオ族の支族で、主に広西チワン族自治区の金秀県ヤオ族自治県に暮らしています。盤ヤオの間では、ほかの支族や民族と異なる習慣を今も守り続けています。それは、「男性が婿入りする」と、「女性が嫁ぐ」が平等に受け止められていることです。中国では多くの地域で、婿入りすることはあまりいい印象を持たれおらず、「家族の中で堂々と自分の意見を述べることができず、生んでくる子供もお母さんの苗字を使う」というのが、一般的なイメージです。(中国では、夫婦の間で別姓制度が行われていて、女性は元の苗字を使い、子供は夫の苗字を使うのが普通です)。

 しかし、盤ヤオは違います。婿入り後、そういう扱いはされません。男性は、女性の家で暮らし始めますが、男性は嫁をもらったほかの男性と同じ、「一家の主」と尊敬されます。また、生まれてくる子供は誰の苗字を使うかは、夫婦2人で相談しながら決めます。さらに、もし男性の実家で労働力が足りなくなったり、親が病気になるなど何かあれば、夫婦は共に男性の家に行き、「問題解決」してから、女性の家に戻ることになります。

 ちなみに、盤ヤオの結婚式も独特です。結婚式の費用は、女性の家族が用意します。男性の家族とその友達は、新郎を新婦の家まで送りに行きますが、新郎は花かごに乗らず(嫁入りの場合、新婦が花かごに乗ります)、傘を差して、新婦の家まで歩いていきます。そして玄関の前に着いたら、新婦の家族は、新郎に「聖なる水」を撒きます。邪悪なものを払うためです。

 また、新郎は新婦の家に入るときに新婦が家にいることは不吉とされているので、新婦はわざと家を空け、新郎が着いてから戻ってくるということです。(編集:GK)

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