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中国の163個のメダルと119のプロジェクト
   2008-09-03 17:04:04    cri
 (1)北京オリンピックで、中国選手は合わせて163個のメダルを獲得しました。そのうち、金メダルの数は51個で、史上初めてトップに立ちました。全国が大きな喜びや誇りに包まれました。

 体操や、卓球、飛び込み、バドミントン、重量挙げのようないままでも強かった種目では、(2)選手たちは期待通りに頑張りました。このほか、あまり期待されていなかった種目でも驚くほどの成績を上げました。

     

 女子アーチェリー個人の優勝はアーチェリーでの韓国の独占を破りました。競泳の女子バタフライ200mでは、金と銀に輝きました。男子カナディアンペアは連覇を果たしました。ボートの女子舵なしフォア、女子セーリング、ボクシング、トランポリン、フェンシングの男子サーブルなどでは中国のオリンピック史上初の優勝を果たしました。

 そして、女子ビーチバレーや女子ホッケーの銀メダルも歴史的な成績でした。シンクロナイズドスイミング団体やテニス女子ダブルスで銅、男子バスケットボールで8強入りを果たしたこと、も国民に大きな喜びを与えました。

 中国人の多くは、競泳、ボート、フェンシング、テニス、シンクロナイズドスイミングなどは、いままで中国人にとって(3)苦手な競技で、五輪のような世界的な大会でメダルを取ることは難しいと思われてきました。中国人には体質的に向かないのではないかという考え方が強かったです。今回、スポーツの成績は体質によって決まるものではないと、多くの人々が自信を持ったのではないでしょうか。

 中国代表団が収めたこのように大きな成績は、実は陸上、競泳、水上の三大競技の成績の向上を目指した「119プロジェクト」の実施による成果だと言われています。

 「119プロジェクト」とは、中国国家体育総局が2000年の(4)シドニー五輪後、レベルを更に向上させるために打ち出したものです。当時、五輪が、陸上、競泳、水上という三大競技で設けた金メダルの数は合わせて119個あったため、このプロジェクトを119と名づけました。科学的な訓練、国による資金投入、外国のコーチの招へいなどが始まりました。

 これに基づいて、陸上、競泳、水上の部門は動き出しました。国家競泳管理センターは、いままで選手が地方でばらばらに訓練を受けていた状況を変え、固定的で常設的な国家チームを設立しました。また、日本をモデルにして、技術分析、水中流体力学テストなどを取り入れました。さらに、選手を中心に研究グループを組み、生理バイオ、栄養回復、運動力学の分析を始めました。設備の面では、水中撮影設備や、流体力学を計測する水槽を備えました。泳ぐとき、いかにして水の抵抗を減らせるか、どんな姿勢が最適かなどの研究に力を入れました。それから、選手にオーストラリアなど海外で訓練を受けさせたりしました。

 国家水上センターは、セーリング、ボートのために、機材の購入などに2000万元(日本円にして3兆円)を投じました。ボートの研究チームは、運動訓練学博士を含む5人の博士からなり、力量学、生物学、心理学を訓練内容に取り込みました。さらに、2002年からポーランド出身のマークコーチを呼びました。マークコーチは多くの国で21年間もコーチを担当する経験があり、中国の訓練を大幅に調整しました。「中国のいままでの訓練の量はとても多かったものの、強度が今と比べて小さかった。今、訓練の量より強度を重視している」と述べました。

 シンクロナイズドスイミングのチームは、ドーハのアジア大会のあと、2007年1月に、日本シンクロの母と呼ばれる井村雅代コーチを招きました。中国選手のスタイルのよさを生かし、プログラムに中国文化の要素をダイナミックに取り入れました。世界トップレベルの理念も紹介した結果、中国の団体を五輪の三位まで引き上げました。史上最高の成績を勝ち取り、中国で大きな話題を呼びました。

 このほか、バレーボール、ホッケー、アーチェリー、馬術、フェンシング、ボクシング、テニスなど17の(5)競技で、38人の外国人コーチが指導に当たってきました。

 163個のメダルは、中国だけの力で獲得したものではありませんでした。(文 朱丹陽)

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